漁獲枠の超過で休漁しているスルメイカ漁が、週明けの10日にも再開することになりました。知事の権限に基く特例措置で、上限は398トンとなります。

鈴木直道知事
「道内の水産加工業からは今後の懸念の声、切実にいただいている。知事の管理枠というのがあるので、これを活用してやっていく」

型船によるスルメイカ漁は、10月下旬までに全国で5896トンの水揚げがあり、漁獲枠の4900トンを上回ったため、10月末から停止しています。

水産庁が漁獲枠の追加配分を決めたものの、すでに水揚げした量には届かず、休漁が続いています。

漁の再開を求める声を受け、鈴木知事は7日の記者会見で、知事の権限に基づき、398トンを上限に道内の沖合に限って漁の再開を認めると発表しました。

鈴木直道知事
「いままでないやり方。こういう状況の中でやるしかない、という判断をして、国と調整してやってます」

対象となる小型船は約150隻で、週明けの10日以降に漁を再開します。

今回の漁は「資源調査」として行うもので、道は資源量のデータを今後の漁獲枠の見直しに活かしていく考えです。