鉄筋コンクリートビルが倒壊 「昔の杭は建物の重さを支えるだけ」
そして、大きな衝撃を与えたのが、鉄筋コンクリートビルの倒壊。

(大石アンカーマン)
「7階建てのビルが道路側に倒れてきています」
(名大・福和名誉教授)
「柱の上、柱頭(ちゅうとう)が折れています。この柱がポイント」

地上7階建てのビルは完全に横倒しになり、「フーチング」と呼ばれるビルの土台まであらわに。
裏側に4つから5つの穴が見えています。これは…


(名大・福和名誉教授)
「杭(くい)があったところなんです。横に建物が倒れようとすると、昔の杭は建物の重さを支えているだけで、くっついていないのでとれてしまった」
建物を地盤に固定している杭が折れたか、土台から抜けたと見られます。


現場には、国土交通省の現地対策責任者も訪れていました。
(大石アンカーマン)
「国として、これをどう復旧、復興させていこうという道筋は」
(国土交通省 政府現地対策本部 森本励総括)
「国も自治体の支援をしながら、一刻も早く復旧できるようにしっかり対応していこうと思っている」

このビルは1972年完成で、いわゆる「旧耐震基準」で建てられた建物。
同様の地震があった場合、全国どこでも、古いビルは同じように倒壊しないのか、そんな心配も。