「現行の耐震基準」の家がほとんどない
【2月5日】
そして、輪島市と並んで大きな被害が出た能登半島の先端、珠洲市。

(大石アンカーマン)
「2階建てのお宅で、1階がつぶれてしまって」
(名大・福和名誉教授)
「見てみると、柱が梁(はり)から抜け出している。ここは残念ながら(現行耐震の)2000年以降の家がほとんどない。それは多分、高齢化して、過疎化して、新しく住む人がいないので、ほとんど立て替えが進んでいない」

輪島市同様、耐震化が遅れていた住宅がことごとく倒壊しています。液状化でマンホールが地表から突き出た場所も。
そしてしばらく行くと…

(大石アンカーマン)
「海藻がついている」
(名大・福和名誉教授)
「全体的に向こうに(津波の)力がかかった様子がよく分かる」

津波による破壊も起きていました。
海水浴の砂浜が広がっていたこの辺りには防波堤もなく、高さ4.7メートルの津波が襲いました。


(大石アンカーマン)
「揺れてすぐ来たわけでしょ、1分で。逃げられないですよね…こうなっちゃうんですね、町が。普通に暮らしていたでしょうに…」
あらゆる地震災害に見舞われた能登。全力で復興を支援しつつも、来る南海トラフ地震に備え、何を教訓とするかが大きな課題です。


2024年3月11日放送 CBCテレビ「チャント!」より