未来さんは、こうした自身の経験や決意を作文にまとめると、事故から丸5年経過した2023年11月、全国の中学生が日頃抱いている思いや考えを発表する「第45回少年の主張全国大会」に中四国の代表として出場しました。

矢曳未来さんのスピーチ
「私は最初からこのような考えを持っていたわけではない。
最近になってやっと「できない自分」を受け入れられるようになってきたのだ。
小さい頃から頑固で、これだと決めれば、周りの人の言うことなんて聞かなかった。
だから事故に遭って同年代の人たちより、できないことが増えたということが、ものすごくコンプレックスだった。
けれど、もうそれは過去の話だ。
今の私はこうなのだから仕方がない。
この考えは、自分ではできないと諦めたのではなく、自分を認めたのだ。
私は、私なりの道を歩むことを願う。
私は自分の歩幅でゆっくりゆっくり「私の夢」を叶えようと思う。
目的地へ時間をかけて進んでゆくカタツムリのように。
私の夢はどこまでも続いていく。」