もともとの負けず嫌いな性格は、そのままでした。

未来さんの教室に掲げられた目標

みんなに負けたくないと、家での宿題や復習は3年間欠かさずに行いました。

そんな中学校生活もまもなく終わりを迎えます。

矢曳未来さん
「私に合った環境で、勉強ができるというのが、良かったなと思います。
悲しいこともありましたけど、その倍、すごく楽しかったです。
私わがままなんですよ、もともと。だから、みんながいる中学校に通ったことで、全てが全て、融通がきくわけではないと。そういうことを学ぶことができました」

生活や勉強に関する不自由さと向き合いながらも、自分を支え続けてくれた家族やたくさんの先生たちの姿を見るうち、未来さんに、1つの夢が生まれました。

矢曳未来さん
「支援学校の教師になることを目指しています。私が特別支援学級に入って、先生方にサポートしていただいたことと、中学校と小学校での恩師の存在で、私も誰か支えたいと思いました」

先生たちが自分にしてくれたように、支援学校や支援学級の教師になって、次は自分が誰かを支えたい。

今の自分に合った教育を受けられると考え、高校は養護学校に進学することを決意しました。

そこで、今の自分にできることを探すことにしたのです。