感覚を刺激する授業 恵美里ちゃんに変化が…
コロナ禍前は地域のイベントなどに積極的に参加してきた恵美里ちゃんと晶子さん親子。
近所に住む同年代の子どもたちとの交流を大切にしたいと、特別支援学校ではなく地元の小学校への就学を数年前から希望していました。
そしてこの春、念願叶って湯梨浜町立羽合小学校に入学したのです。
人工呼吸器を常時装着する医療的ケア児が一般の小学校に入学するのは、鳥取県内では初めてのことです。

入学してしばらくは、医療的ケアを行う学校看護師2人の確保が間に合わず、晶子さんは授業中も付き添っていましたが、6月に看護師2人の配置が決まると、その翌月からは送り迎えだけになりました。
恵美里ちゃんの母・晶子さん
「別の家族の介護が今あるのですが、恵美里が元気に学校に通ってくれているので、介護の方に行けるというのもすごくありがたいです」
恵美里ちゃんは学校でどのように過ごしているのでしょうか。

「がんばーれ。がんばーれ」
この日、行われていたのは「なでしこまつり」。
遊びを通して友だちと一緒に活動する授業で、「恵美里店長」が作った金魚すくいを皆で一緒に楽しみます。
恵美里ちゃんは、「なでしこ学級」という特別支援学級に入級しましたが、こうした交流授業はもちろん、運動会や課外活動にも挑戦してきました。
湯梨浜町立羽合小学校 恵美里ちゃんの担任 森山晴美 教諭
「目が見えていないとか、耳が聞こえていないってお聞きしても、もしかしたら見えているかもしれない、もしかしたら聞いているかもしれないと思って接しています」

担任の森山晴美先生。
10年以上、鳥取県内の学校で特別支援教育に取り組み、この春、羽合小学校に赴任しました。