雪国ではお馴染みの融雪装置『消雪パイプ』。豪雪地では欠かせないものとなっていますが、生まれたのは新潟県長岡市ということをご存知でしょうか。

消雪パイプは一体どうやって生まれたのか…
誕生の裏側を追いかけると、雪に打ち勝とうと知恵を絞った先人たちの情熱が見えてきました。

消雪パイプは“長岡の繁華街生まれ”

新潟県長岡市。
上越新幹線が停まるJR長岡駅からほど近い繁華街の道路に記念碑があります。

きざまれていたのは『消雪パイプ発祥の地』の文字。
記念碑によると、消雪パイプは、この道路で生まれたとのことですが、一体誰が、どうやって…?気になった取材班は、長岡市にある歴史文書館に向かいました。

見せてもらったのは分厚い一冊の本…長岡市が2004年に発行した『長岡歴史辞典』です。消雪パイプの起源に迫る記述は、その中にありました。

「昭和36年(1961年)に初めて坂之上町の自宅前市道に亀川軍一が当時市会議員の今井与三郎と連携し、55メートル道路消雪パイプを試験的に敷設した」

今から62年前の出来事です。