初めて新潟県をご訪問された愛子さま。
新潟市で開催された『ぼうさいこくたい』や中越地震の被災地などを視察されたこの3日間を振り返ります。
6日夕方、皇居を出発された愛子さまは、午後7時にJR新潟駅に到着されました。
爽やかなブルーの装いで、出迎えた知事らと挨拶を交わされます。

新潟へのご訪問は初めてということで、駅南の広場には歓迎する大勢の市民が集まり、愛子さまは笑顔で手を振って歓声に応えられました。
「オーラがあって、とても美しかったです」
「すごくきれいで、車内も明るく照らしていただいて、ゆっくり走っていただいたんですけど、あっという間の時間でした。本当に感動して、今日見られて良かったなと思っています」
今回のご訪問は、新潟市で開かれた日本最大級の防災イベント『ぼうさいこくたい』に出席するためのもの。7日には、能登半島地震での支援活動に関する発表を愛子さまはご聴講し、メモを取りながら熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
内閣府の担当者によりますと、災害派遣福祉チーム(DWAT)の活動や課題に関する発表で愛子さまは、福祉の仕事に携わる人たちに「皆さん大変な中、災害の時には応援も行っていただいてありがとうございます」などと、ねぎらいの言葉をかけられたということです。
このあと愛子さまは、『新潟市歴史博物館みなとぴあ』へ。
ここでも歓迎する多くの市民が集まりました。

「大変光栄なことですね、はるばる新潟まで来てもらって」
愛子さまは、湊町新潟の歴史や文化に関する資料をご覧になった後、ボランティアガイドとご懇談されました。
ボランティアガイドが制作した紙製の“兜”についてのやりとりがあったそうです。
「作った兜の着用体験もしてもらっていますと申し上げたら、『私もかぶってみたい』とおっしゃって…」
「兜には“愛”の字があしらわれているので愛子さまによく見ていただきたいね、といらっしゃる前から話していました」
ご滞在3日目の8日には、中越地震の被災地である小千谷市と長岡市山古志地域へ。
叔父や市の観光施設『錦鯉の里』では、地震で壊滅的な被害を受けながらも復興を遂げた錦鯉の養殖についての説明を受け、エサやりなどを体験されました。
【小千谷市 宮崎悦男市長】
「『実際に錦鯉に触れてみたい』というお声をいただき急遽、たらいに用意したニシキゴイにも触れていただいた。大変喜んでおられて、柔らかさと、つや感、少しヌルっとした感じが『すごく不思議な感じがします』と…」

愛子さまはこの3日間で多くの新潟県民と触れ合い、新潟という土地や防災について理解を深められていました。