JR東日本は7日、2024年春から上越新幹線の終電時刻を20分程度繰り上げると発表しました。夜間工事の作業時間を拡大するためとしています。期間や詳細は、決まり次第発表するということです。
JR東日本が、夜間工事の拡大を理由に新幹線の終電時刻を繰り上げるのはこれが初めてということで、東北・北陸新幹線については、今後の状況を見極め引き続き検討していくとしています。
JR東日本によりますと、開業後40年以上が経過した東北・上越新幹線は、今後設備のリニューアル工事が必要な状況ですが、工事の担い手の確保が厳しさを増しているということです。こうした中、去年おととしの福島県沖地震を受け、新幹線を地震から守るための対策工事を拡大して実施していました。
通常のメンテナンスに加え、リニューアル工事や地震対策工事を着実に進めるため、少人数で工事ができる大型機械の導入を進める一方で、夜間工事の作業時間を拡大するということです。
終電時刻の繰り上げに伴い、接続する在来線の利便性を確保できるように検討していくということです。ダイヤの見直しは2024年春を予定しています。
現在の平日の終電は、上りが午後10時23分(越後湯沢行)、下りが午後11時00分発(高崎行)となっています。
JR東日本は「鉄道工事における働き方改革の実現と工事を着実に推進し、安全で安定した新幹線運行に努めていく」としています。