震度6強を観測した小千谷市の塩谷地区では住宅の倒壊が相次ぎ、東山小学校に通っていた児童3人が亡くなっています。

その東山小学校では、給食を通して子どもたちが『防災』を学んでいました。


今日10月23日のメニューは、非常時にも食べられる缶詰や保存のきく野菜を使ったカレー、漬物など家で備蓄できる食材で作ったサラダ、そしてパックのご飯です。

避難所を想定して体育館に全校児童が集まり、一緒に食事を囲みました。

【5年生】
「味はあんまりいつもと変わらなくて、防災でもこんなにおいしい給食が食べられるのはすごいなと思います」
【1年生】
「パックご飯は硬いけど、おいしいからママにも言って買ってもらって、防災のために備えておけたらなと思います」

地震を経験した世代が年々少なくなり、19年前の記憶をどうつないでいくかが課題となる中、児童と共に給食を食べた小千谷市の宮崎悦男市長は「当時の記録を有効に活用し、未来につないでいきたい」と話しました。

【5年生】
中越地震のときは生まれていないから、想像や先輩方の話を聞くことしかできないけど、これからも中越地震を体験した人が少なくなっていくと思うから、地震のことを伝えていきたいなと思いました」
【2年生】
「東山小学校の3人がまだ小さいときに地震が起きて亡くなってしまったというのがすごくショックだったから、訓練とかいろいろして亡くならないように、家族も自分も守りたいです」

語り継がれる地震の教訓を胸に刻み、子どもたちは特別な一日を過ごしました。