上越市消防団の小川団長によりますと、上越、妙高、糸魚川の3市でポンプ操法を披露していた大会を廃止に。また最も分団が多い上越方面隊は、方面隊の予選会の出場チームを半分に減らしました。上越市の大会についても来年度以降、どうしても出場できない方面隊は不参加を認める方向で検討しているそうです。

上越市消防団の小川時雄団長

Q来年度は「可搬ポンプ操法も、ポンプ車操法も出られません」というのは大丈夫?

「だからそれも蓋をはぐってみないと分からないが、どうしても出られないところが出てくる可能性がなきにしもあらずと思っている。まあ、そうならないように、なんとか執行部でも『なんとか頑張ってくれや』という話はさせてもらっているが…」

見直される「消防団の役割」と今後の在り方は?

江戸時代の『町火消』をルーツに300年近い歴史を持つ消防団。その後、常勤の消防職員が勤務する消防署が設置されました。そして、阪神・淡路大震災以降や東日本大震災をきっかけに、消防団の役割は見直されていると関西大学の永田教授は話します。

関西大 永田尚三教授

【関西大 永田尚三教授】
「消防団に対する役割、期待はむしろ災害への対応。ここのところで、いわゆる『行政だけではできないところを消防団が補う』というところに変わってきている。つまり『自然災害、防災に対するところ』に変わってきているが、相変わらず消防団が行われている訓練というのは、いわゆる100年前から続いている、原型が作られている火災への対応をするための訓練にとどまってしまっている」