いざという時に消防活動などを行う『消防団』の負担について考えます。
新潟県内の消防団の団員の数を見てみると、2012年に3万9000人ほどだった団員数は2021年には3万4000人余りで、10年で5000人近く減少しているのが分かります。

全国的にも減少傾向で、専門家は団員が減っている理由の一つとして「操法大会」と呼ばれる消防機器を扱う競技の存在を挙げています。いったいどんな大会なのでしょうか。
消防団員が参加する「操法大会」
合図に従ってホースを伸ばし、走り出す消防団員。一切無駄のない動作で放水の準備にかかります。

消防団員は本業を持ちながら、“非常勤特別職”の地方公務員として、いざというときに消防活動や防災活動を行います。この操法大会は消防団員が機械や器具の基本的な操作についての技術を競う大会で、6月から7月に各市町村で大会が開かれました。
【子ども】「かっこよかった」
【消防団員】「火災現場でいつでも出動できるように一生懸命練習しました」
ただ、ここまでの技術を習得するのには相当な練習が必要になります。
この練習と大会が消防団員にとって大きな負担になっているという声があるのです。取材に応じてくれた上越市に住む20代の消防団員の男性は…

【消防団の男性(20代)】
「かなりの練習は積まなければいけないし、やっぱり熱が入ってきて…できてないとやっぱり『何で?』と言われるところもあって。そんなの言われたら、やっぱりみんな嫌になってしまうのかなって」