上田めいさんがペットシッターを始めて3年。
これまでに19件の依頼を受けてきました。

【ペットシッター 上田めいさん】
「ずっと飼い主の帰りを待っているような感じもある。飼い主と共に十数年間も同じ所で生きてきたのを、私たちが『あっち行くよ』と引っ越しさせるんですけど…。すごく不安で寂しいと思うんですよね」

最近では、新潟市でペットの引き取りや里親探しをする『動物愛護センター』にもある課題が出てきています。

これまで動物愛護センターでは、けがをした野良猫などを引き取ることが多くありましたが、最近では飼い主の入院や死亡で引き取るペットの割合が増えているというのです。

【新潟市動物愛護センター 登坂友一 所長】
「飼い主がいなくなって一番困るのは『動物たちの世話をする人がいない』ということです。それによって動物たちに何らかの苦痛があるということが、我々は一番心配になりますね」

8月21日現在で今年に入ってこれまでに63匹を保護していますが、このうちの半分が、飼い主の病気や死亡を理由に引き取ったペットたちだそうです。

【新潟市動物愛護センター 登坂友一 所長】
「核家族化が進んで、ご高齢の方が1人で住んでいるとか、ご夫婦で住んでいて結局片方が1人になってその方も亡くなるとか…。時代背景のようなものか、取り残される子が多くなっているんではないかな」

センターに収容が決まったペットたちは“健康診断”を受けた後、ここで新しい飼い主が見つかるまで過ごすことになります。

【新潟市動物愛護センター 登坂友一 所長】
「かつては“安楽死”という方法がとられていましたけども今は、犬や猫の命を繋いで次の人に譲渡していくということが私たちの使命かなと」