いま、飼い主が亡くなりペットが取り残される問題が起きているのをご存じでしょうか?

取材を進めると、飼い主の代わりに世話や躾をする『ペットシッター』の存在や、法的処置でペットを守る現状などが見えてきました。

ペットシッターの上田めいさん(44歳)は、新潟市中央区にある『里親探し猫カフェ・おっぽ』を週4回訪ね、モカ・くるみ・ネネの世話を担当しています。


もともと飼い主からは「入院の間、面倒をみてほしい」という依頼があって、3匹を一時的に引き取っていましたが、2022年4月に飼い主の病状が悪化して亡くなってしまい、引き続きこの3匹の面倒を見続けています。

たまたまこの3匹の場合は、事前に飼い主からの依頼があったために“ペットの孤立”を防ぐことができました。

しかし場合によっては、飼い主が亡くなった後、発見が遅れてペットが衰弱しているケースもあるといいます。


【ペットシッター 上田めいさん】
「飼い主がいなくなってその子たちがどうなっているかを確かめて、これからどうするかというのを考えなければいけないので、それが増えてくるとギリギリですよね。今行かないとまずいかも、命が危ないかもみたいなことがあると…」

上田さんの話では、実は飼い主が亡くなった後「ネネ」に、悪性リンパ腫が見つかったそうです。

これまでに2回も手術を受けているといいます。