5月になって農作業が本格化する中で、農業関係者の頭を悩ませているのが、“サル”などの野生動物による被害です。
新潟県内で最もサルの被害が大きい「阿賀町」では、住民主体の対策が進んでいました。取り組みの最前線で活動する『サルのスペシャリスト』を取材しました。

バイクや車が走る阿賀町の国道459号のそばはサルたちの“縄張り”です。
あちらにも、こちらにも…、佇むサルの姿が見られます。

「声を出しても、叩いたりしても、やっぱり逃げない。かなりもうここに慣れ親しんでしまって、居着いているサル…」

阿賀町に住む波多野健治さんは、“サルの専門家”として、阿賀町からサルなどの野生動物の被害に対応する業務を請け負っています。
山林面積が新潟県内で2番目に大きい阿賀町には、980匹以上のサルが生息していて、「農業被害」が特に深刻です。

サルが荒らした畑をよく見ると、大根の甘い部分だけを食い散らかしているのが分かります。