全てのニワトリを失った養鶏場
再建への道のりはどうなるのでしょうか。

鳥インフルエンザが発生した養鶏場の再建への流れを取材しました。
今回鳥インフルが確認された新潟県胎内市の養鶏場には5つの鶏舎があります。
まずは国の決まりに基づいて、7月に1つの鶏舎に4羽ほどを入れて、異常なく卵を産むかどうかの“テスト”をします。

テストに合格した後、8月に、1つの鶏舎に生後4か月の“大ビナ”を7万羽入れます。
“大ビナ”は大体1か月で卵を産めるようになるので、9月の初めには卵の出荷準備ができるということです。
そして、この作業を5つの鶏舎で行う必要があるため、鳥インフル発生前の状態に戻るまでには1年くらいはかかるそうです。

金銭面は、国の“補償”や日本養鶏協会の“保険”でほぼ全て賄えるということですが、卵を出荷できない間に取引先が減ってしまうことが一番大変な問題だといいます。
養鶏場の本間代表によりますと「出荷ができる状態になっても、取引先がまた契約してくれるとは限らない」ので、そこが一番の懸念材料だと話していました。
また、風評被害も絶対あってはいけません。
今まで通りの価格で安心して卵を食べることのできる日が待たれます。