未知への挑戦 ウイスキー造り

堂田さんはウイスキー造りの基礎を学ぶため、スコットランドの蒸留所30か所を見学したほか、国内の蔵元などを訪れて生産のノウハウを学び、2020年6月に製造免許を取得しました。

ウイスキー造りの工程は、まず、砕いた大麦のでんぷんをお湯と混ぜ糖分に変えます。そこに酵母を入れ発酵させることでアルコールにします。アルコール濃度を高めるため蒸留し、樽の中でおよそ3年貯蔵して熟成させてようやく瓶詰となります。

堂田さんの蒸留所では麦汁の質を一定に保つため、発酵するまでの工程を機械で自動で行うようにしました。発酵用の樽も当初は木製とステンレス製3本ずつを設置しましたが…

【新潟亀田蒸溜所 堂田浩之社長】
「木製の方が木の中に乳酸菌が入り込んでいて、それがいい香りを出すと言われているので… 実際に比べてみると、木製の方が香りが高いものができるので、今後は木製のタルをメインに使っていこうと思っています」

また、いずれ原材料もすべて県内産に!目指すのは、1つの蒸留所の原酒だけを使った「シングルモルトウイスキー」です。

ウイスキー造りへの熱い想いを語る堂田社長

【新潟亀田蒸溜所 堂田浩之社長】
「新潟は日本酒に代表されるように、醸造酒文化で、ビールにしてもワインにしても日本酒にしても香りの高いもの、淡麗なものが好まれる傾向があるので、我々も香りが高くて淡麗なウイスキーが作れたらなというふうに思っています」