専門家も期待を寄せる 米どころのウイスキー造り

新潟県内でもウイスキー造りにチャレンジする企業が相次いていることについて専門家も期待を寄せています。

新潟大学日本酒学センターの岸保行 准教授

【新潟大学日本酒学センター 岸保行 准教授】
「新潟というのはお酒の、しかも品質の高いクラフトなお酒を輩出する県なんだっていう、日本酒だけに限らない広がりと“クラフト”のイメージがさらにアップする。新潟全体にとっても相乗効果の高い可能性を持ったウイスキーの発展が、従前の日本酒や他のアルコールとの相乗効果を生み出す可能性が高いと思っています」

そのうえで、次のような戦略を示します。

【新潟大学日本酒学センター 岸保行 准教授】
「地域性、場所性みたいなものが非常に重要なポイントになってきますので、そういったものをどれだけ製品の中に入れ込みながら、その“特徴”を出して、高品質なものを造っていけるかといったようなところが、今後のさらなるポイントになってくるんだと思います」

堂田さんの蒸留所では、蒸留した原酒を3年かけて熟成させて2024年の本格販売を見込んでいます。熟成用の樽も、バーボンやシェリー酒が入ったものなどを使い、様々な風味のウイスキーづくりにチャレンジしていきたいと意気込んでいます。

【新潟亀田蒸溜所 堂田浩之社長】
「せっかくの新潟県産ウイスキーなので。新潟は山もあれば海もあって、島もあるというところで、僕らとしてはウイスキー1杯、その一つのウイスキーの中に新潟県の自然をできるだけ表現したいなというふうに思っています」

はんこの会社が始めた『クラフトウイスキー』への挑戦。
“1杯で新潟薫るウイスキー”は、貯蔵庫の中で琥珀色の夢を見ながら今、熟成の眠りについていて、デビューの日を待っています。

(BSN NEWS ゆうなび 2021年6月放送)