ニイガタのコメは世界一!ですが…

ベトナムからシンガポールへ移動した13日、花角知事の昼食は、ショッピングモールの中にある中華レストランでした。

この店では、新潟県産の「こしひかり」と「ゆきん子舞(こまい)」を、2つのメニューで使っています。

【新潟県食品・流通課 渡辺慎一課長】「2022年の10月から新潟米を試しに使ってもらっている。これをシンガポールで14店舗。マレーシアにも店を持つオーナーに、是非広めてもらいたいとトップセールスした」

【店のオーナー】「私は新潟が世界一のコメを生産していると信じています。ザ・ベスト・ライス!ニイガタ」

新潟米を使い始めたきっかけは、株式会社クボタが現地に2013年に開設した精米所『KUBOTA RICE INDUSTRY』です。
この精米所には、新潟をはじめとする全国各地の農家が育てたコメが、玄米のまま運び込まれて現地で精米しています。

外食産業が盛んで「市場が確実にある」とにらんだシンガポールに日本からコメを運ぶと、消費者に届くまでに最短でも1か月もかかります。

そこで、日本で精米してから運ぶより現地に精米所を置くことで、精米したてのコメの本当のおいしさを発信する狙いがありました。

【クボタ米輸出事業推進課 住中卓史課長】「シンガポールにおけるコメの輸入実績の統計をとったときに、日本全体で『その他』の中にしか今は入らない。1%ちょっとで…」

シンガポールでは“精米という概念”そのものがまだ浸透しておらず、おいしい新潟県産米の需要拡大には「なぜ、おいしいのか」という背景のPRも必要だといいます。

【新潟県 花角英世知事】「コメの知識・文化がないところで…」
【クボタ米輸出事業推進課 住中卓史課長】「新しい文化を創っていく」