「ホップ、ステップ、ジャンプ」 目指したタイトルと“踏みとどまった”シーズン

今シーズンを振り返る中で、橋川監督はまず「ホップ、ステップ、ジャンプ」という表現を使った。

就任から2年間で積み上げてきたものを、3年目でさらに押し上げる。
自分たちを超え、タイトルを「奪う」。そんな目標を掲げて始まったシーズンだった。

しかし、思い描いた道のりは平坦ではなかった。

「いろんな要素が、アクシデントだとか想定外のことが起こる中で、なんとか踏みとどまったシーズンかなと思っています」

橋川監督は、山を登るようにチーム作りを例えた。

1年目は、7合目、8合目まで進んだあと、もう一度ベースキャンプを広げる作業。
2年目は、その土台を固めたシーズンだった。

そして迎えた3年目。

いつでも最初のベースキャンプまで転げ落ちてもおかしくないシーズンだった。
それでも選手、スタッフは、閉ざされたルートの中で新たな道を探した。選手一人ひとりが「このチームのために何ができるか」を考え、踏みとどまった。

橋川監督は、その歩みをこう表現した。

「ルートは閉ざされた中でも、新たなルートを見つけながら、そこに我がチーム、選手一人ひとりがこのチームのために何ができるかを考えて、またそこのステップに踏みとどまったシーズンだった」

タイトルには届かなかった。
それでも、崩れなかった。

橋川監督が見ていたのは、順位や結果だけではない。
苦しい状況の中で、チームが自分たちの足場を守れたか。

それが「踏みとどまったシーズン」という言葉に込められていた。