竹下景子さんの「背中」が語るもの
本作で亡き祖母・時子を演じるのは、名優・竹下景子さんです。回想シーンなどで登場する彼女の存在感が、若いキャストたちを圧倒しました 。
主演の島田愛梨珠さんは、「現場でもすごく優しくて、それがスクリーンにも出ていて。後ろ姿を見ているだけでも『あ、もう泣きそう』って…」と振り返ります 。
篠原雅史さん(浩太役)が特に心を揺さぶられたのは、セリフ以外の細かな演技でした。「手紙を書く時の指の感じだったり、ふっと息をついたような感じだったり。全部中身が詰まっていて、グッときました」と語ります 。
今関監督自身も唸ったのが、後半にある病院でのシーンだそうです 。
「あの背中、やばいんですよ。何も言わなくても凛としていて、弱さと強さの両方がある。本当に桜のよう」
セリフで説明するのではなく、ただそこにいるだけで感情を伝える―
竹下景子さんの静かな演技は、本作の大きな見どころの一つです 。










