「秘密」は悪いこと? 遺品整理から始まる心の旅
「タイトルにもある『おばあちゃんの秘密』。この“秘密”が最初は引っかかっていて、私も多分許せない立場。『嫌だな』『なんで話してくれなかったの?』って怒りの感情が出やすいと思うんです」
そう語るのは、主人公・莉莉の親友、くるみ役を演じた長谷川玲奈さんです。
しかし、物語が進むにつれてその感覚は変化していきます。莉莉と友人たちは、祖母の足跡をたどりながら、その秘密の真意を探しに行きます 。
「若者が抱いている秘密と、年配の方が思う秘密はイメージが違うかもしれない。でもこの作品を見たら、『秘密って悪いものじゃない』というところにたどり着くのかな。『許す』というのは、角が取れていくこと」と語る今関監督。
本作で一番描きたかったのは、主人公・莉莉の変化。
「白か黒か」でしか物事を判断できなかった莉莉が、祖母の秘密を知り、友人たちとぶつかり合う中で、心の角が取れていき、さらなる成長を遂げるのです 。










