ウイルス禍に行われた県の観光支援事業で、上越市の事業者が虚偽の宿泊実績1827泊分を申請し、500万円余りを不正に受け取っていたことがわかりました。

助成金を不正受給していたのは上越市の「割烹明治庵」と「働く人の宿あいかわ直江津港店」を運営する事業者「ジャンプ」です。

県などがウイルス禍に実施した宿泊割引キャンペーンで、助成金およそ540万円を不正に受け取っていたということです。

ジャンプは宿泊者が泊まった日数を水増ししたり、実際には宿泊していない人を宿泊したことにしたりして、1827泊分を事務局に申請。

不正受給のうち290万円分は利用者に配布される地域クーポンで、会社の代表と従業員1人が宿の備品の購入したり私的に使っていたということです。

【県観光企画課 小田佳代子 課長】「本当に残念なこと。こういった事例はお互いに不幸ということもあるので、二度とこういうことがないように、しっかり反省して適正に手続してもらいたい」

去年6月、県に「不正の疑いがある」という情報提供があり、その後、県が調査を行い、明らかになりました。

不正受給した全額はすでに返還されていて県は刑事告訴などは検討していないとしています。