常連客に親しまれてきたラビックも、時代の流れには逆らえませんでした。

1976年に開業した西堀ローサ。全国でも珍しい『駅に隣接しないタイプの地下商店街』で、若者を中心に多くの市民に親しまれました。

しかし万代エリアの開発や郊外店の進出などに伴い徐々に古町は活気を失い、かつて46のテナント全てが埋まっていた西堀ローサも、3月20時点で営業しているのは12店舗のみに…

テナント全体の売り上げ高は、ピーク時の1991年度には50億円に上りましたが、昨年度は、その50分の1ほどに落ち込みました。ラビックの売り上げも、15年前のピーク時から30~40%ほど減ったそうです。

営業課長として店の宣伝に奔走してきた長男の拓磨さん(40歳)は、もどかしい思いを抱えていました。

「人の流れなのか仕組みなのか、そこを店舗だけではやっぱりかばいきれない部分があると思っていて…」
「それこそイベントなども、もっと前からたくさんできたんじゃないかとは個人的には思います」