付加価値をつけた新しい年賀状が登場する一方で、「そもそも年賀状を出す習慣がない」という声も若い世代を中心に聞かれました。
【20代男性】
「学生時代からSNSがあったので、何かを出すということをしてなかったです」
【10代女性】
「中学校のときに、先生に年賀状を出す課題があってそのときくらいです」
「今はLINEで送っています…」

そんなSNS世代に向けたサービスが、2008年からありました。
日本郵便の『はがきデザインキット』です。
2024年にリニューアルし、“無料で”作ったデジタル年賀状をLINEに送信できる機能が追加されました。

【日本郵便信越支社 総括・広報担当 中山佐保さん】
「お客様の声を聞いて、“簡単にお手軽に送れる”という需要があり、こういったサービスを始めさせていただいております」
ウェブ版とスマートフォン版とがある『はがきデザインキット』の操作は簡単。
およそ400種類のテンプレートからデザインを選び、スタンプや文字などを自由に入れるだけ…。

日本郵便があえてデジタルサービスを行うのは、年賀状に触れるきっかけづくり。
「最近は年賀状を全く出さないっていう方も実際に多いと思うので、こういったところから、相手にその感謝の気持ちを伝えることの良さっていうところを知っていただいて…」
「さらにそこから踏み込んで、手書きのメッセージで相手の方に気持ちを伝えていただければ、こちらとしてはすごく嬉しいです」

時代の経過とともに新しい形となる年賀状。
進化する年賀状で“感謝の気持ち”を伝えるのも良いかもしれません。
年賀状じまい用のゴム印を貸し出してるさくら工房・碓氷京子さんの話によりますと、年賀状じまいをしたあとに「やっぱり寂しい」と感じる人もいるそうで、そういった人には“寒中見舞い”のはがきを出すことを勧めているということでした。
皆さんも、いろいろな形で感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。