新型コロナウイルス禍で中断していたトキの返還が8年ぶりに再開されることになり、29日には中国側の代表団が新潟県佐渡市の『トキ交流会館』を訪れ、引き渡しの署名を交わしました。

今回、中国に返還されるのは、トキ保護センターで生まれたオス7羽・メス9羽の計16羽のトキです。

中国から提供されたトキについてはかねてより、日中の取り決めでその子の半数は返すことになっていましたが、しばらくの間、新型コロナウイルス禍で中断していました。トキの子はこれまでに47羽が中国に返されています。

【環境省 希少種保全推進室 荒巻まりさ室長】
「8年ぶりに返還の署名ができて本当に安堵しています。トキ自体は31日に中国に行くことになりますので、無事に中国へ届けられることを本当に願っています」

現在、佐渡の野生下にはおよそ500羽のトキが確認されているほか、長岡市や石川県・島根県の施設でも175羽が飼育されています。
