仕事や暮らしで便利さが際立つ生成AIですが、一方で「著作権の侵害」や「セキュリティー問題」などの懸念もあると専門家は指摘しています。
【新潟大学工学部 山崎達也教授】
「アメリカなんかでは、自分の絵が使われたんだという訴訟が起きたりしてますので、そういう著作権に関しては気を付けなくてはいけない」

生成AIが作り出した文書・画像・音楽が、他の人の作品と似ていた場合には、“著作権侵害”の問題が発生する恐れがあるといいます。
さらには、AIが出した情報に誤りがあるケースや、個人情報や機密情報の漏洩といった問題もあります。
8月に政府は、生成AIの安全性の確保策などについて話し合う有識者会議を開いていて、新たな法規制の導入が必要かどうかなどについてを、この秋にも論点をとりまとめることにしています。
新潟大学工学部の山崎達也教授は『技術の発展とルール化』について指摘します。
「法律・社内ルール・モラル・リテラシーなど。 こういうのをしっかりと社会で共通認識として基盤づくりをして、その上で技術を発展させて…」

『生成AI』が仕事や暮らしに役立っていくようになる一方で、誰もが安全に安心して使うための“環境づくり”はまだ追いついていないという現状もあるようです。