次は5度目の対決…

立憲民主党の元職・黒岩宇洋さんの決起集会に駆け付けた、立憲民主党の安住淳衆議院議員は、「最後の戦い」と鼓舞しました。

【安住淳 衆議院議員】
「この故郷で人々の心をつかんでもう一回押し出してやろうというふうになれなかったことは身の不徳だと思います。何かが足りなかったんです。はっきりいいますけど、黒岩宇洋、最後の戦いです。これ負けたら辞めてもらいますから」

村上市や新発田市などの下越地域に新潟市北区の一部が選挙区だった旧3区に、北区の残りのエリアと秋葉区全域がさらに加わった“新3区”。
区割りの変更がどのような影響を及ぼすかが注目されますが、火花を散らす2人にはそれぞれに懸念材料があります。

自民党現職衆議院議員の斎藤洋明さんにとっての懸念材料の一つが、「旧統一教会」の問題です。2022年に旧統一教会側の求めに応じて政策に賛同すると記した文書に署名していたことが明らかになり、選挙では教団側から電話かけなどの支援を受けていました。
加えて今回は、自民党派閥を巡る裏金事件でも逆風を受ける中で迎える選挙となります。

【斎藤洋明さん】
「自民党の信頼が損なわれているということが、一番の問題だと思っています。私自身の説明責任もそうですし、自民党をこう変えていくんだということを、しっかりアピールしていきたいと思います」

一方で、黒岩さんの懸念は野党共闘の行方です。
9月に就任した立憲民主党の野田佳彦新代表は、『共産党と同じ政権は担えない』という考えを示しており、共産党は反発しています。

【共産党新潟県委員会 樋渡士自夫委員長】
「憤りはありますよ。一緒に力を合わせてきた人たちに対する尊敬だとか経緯だとか、そういうのはやっぱり感じられないです」

黒岩さんの決起集会に、共産党関係者の姿はありませんでした。

【黒岩宇洋さん】
「党本部同士でどうするのか。次に県レベル…。でないと新潟3区だけでどうこうってことはないので、今この上が動かないことには、他党とは一切連携はとれない」