天皇皇后両陛下が主催する「秋の園遊会」が東京の赤坂御苑で催されました。トランプ大統領と首脳会談を終えたばかりの高市総理らも出席しました。

午後2時前、両陛下をはじめ、秋篠宮ご夫妻や、愛子さま、佳子さまら皇室の12人が、東京・港区にある赤坂御苑の丘に並ばれました。

9月に成年式を終えた悠仁さまは、大学の授業があることから出席を見送られています。

女性皇族の装いは、前回の「和装」から「洋装」に代わり、皇族方が色鮮やかなセットアップ姿で出席されました。

国歌演奏の後、両陛下や皇族方は園内に並んだ招待者となごやかな雰囲気で言葉を交わされました。

午前中、会場すぐそばの「迎賓館」では、高市総理やアメリカのトランプ大統領らによる日米首脳会談が行われていて、総理は会談終わりで園遊会に駆けつける形となりました。

今回の出席者は、総理や国会議員のほか、▼騎手・武豊さん、▼元内閣審議官・新原浩朗さんとその妻で俳優の菊池桃子さん、▼人間国宝の漆芸家・山岸一男さんらおよそ1500人です。

敷地内のテントでは、伝統のジンギスカンや焼き鳥が今回も振る舞われるほか、アルコール飲料も提供されます。

■春に引き続き2ルートに
去年までは、両陛下を先頭に他の皇族方が一列で続いて招待者と会話される運用が続いていましたが、前回の「春の園遊会」以降、招待者に分散してもらうため、両陛下と他の皇族方が別のルートを歩かれる形に変更されました。

招待者が敷地内を広く使い、従来以上に食事や散策などを楽しめる効果を見込んでいるということです。