新潟県柏崎市の黒崎弘明さん89歳

先日開かれた陸上のマスターズ全国大会に出場し、投てき5種競技で見事、優勝を掴み取りました。挑戦を支えたのは、「年をとっても、やればできる!」という前向きな気持ちです
8月30日、柏崎市の桜井雅浩市長と面会したのは、柏崎市笠島に住む黒崎弘明さん89歳です。
黒崎さんは7月に金沢市で開かれたマスターズの全国大会に出場。ハンマー投げ、砲丸投げ、円盤投げ、やり投げ、重量投げの総合得点で競う『投てき5種』で見事優勝を勝ち取りました。

【柏崎市 桜井雅浩市長】「今、腕のほうを拝見しますけど、やっぱりすごく筋肉がついていますね」
【黒崎弘明さん(89)】「これは毎日トレーニング。大体朝1時間くらいしています」

鍛え抜かれた黒崎さんの筋肉に、桜井市長もびっくりです。
ゆうなびは4年前、当時85歳だった黒崎さんを取材していました。黒崎さんが本格的に陸上を始めたのは82歳のとき。2018年にはマスターズの砲丸投げで日本新記録を打ち立て、チャンピオンに輝きました。

畑の草を自分で刈って作った自宅前の練習場で来る日も来る日もひたすら砲丸を投げ続け、トレーニングに励んでいました。

黒崎さんのパワーの源は、毎朝の筋トレです。
このルーティーン、89歳になった今も変わらず続けているそうです。

砲丸投げのチャンピオンになった黒崎さんは4年前、「次は『円盤投げ』で全国制覇をしたい!」と意気込みを語ってくれていました。
【黒崎弘明さん(当時85)】「まだまだ、新しい種目ができたから、手が届きそうだ!やればできそうだ。やれば一番になれる!また新しい挑戦!」

今回、投てき5種で初優勝した黒崎さん。まさに『有言実行』です。
【黒崎弘明さん(89)】「老いても『やればできる』という気持ちを私は持っているんですよ。年をとって、やればやるほど体が丈夫になりますし、病気が逃げていくような感じがします」
今度は『90歳でも日本新記録』という新たな夢に向かって…。尽きることのないチャレンジはまだまだ続きます。
