新潟県佐渡市で北朝鮮に拉致され、2002年に帰国した曽我ひとみさん(65)。
今から46年前の1978年、ともに北朝鮮に拉致され、今も行方がわかっていない母・ミヨシさん(92)への想いを語り、「本当に『時間がない』というのをこれまで以上に叫び続けたいと思っている」と胸の内を明かしました。

拉致される前年にしたためた“親孝行”

曽我さんは去年、恩師の家で長年大切に保管されていた作文を受け取りました。
手にした作文のタイトルは『母』。原稿用紙7枚にわたって、ミヨシさんへの思いがつづられていました。

作文は2人が拉致される前の年、1977年に曽我さんが定時制高校の夜間部に通っていた3年生のころに書いたものです。

作文から抜粋
「『親孝行したいときは、親はなし』という言葉があると思います」
「母の優しい思いやりの心は誰よりも私が一番よく知っています。人が困っていればすぐに行って世話をします。働き者の母、涙もろい母、ドジな母、私はこんな母が誰よりも大好きです」