作文を目にする前に、娘とともに北朝鮮に拉致された母

夜間高校に通いながら、1977年に准看護師として病院で働き始めた曽我さん。
作文には娘を育てるため、朝から晩まで働いていた母・ミヨシさんへの感謝の言葉があふれています。

作文から抜粋
「こんな私をここまで育ててくれたことを心から感謝しています」
「これからも今まで以上に心配をかけるかもしれません。それでも許してください。これからも体に十分気を付けて、長生きしてください。素直な心をいつまでも持ち続けたいと思っています。今、『母ちゃん、ありがとう』と心から思っています」

ミヨシさんはこの作文を目にすることなく拉致され、今年12月に93歳になります。
曽我さんは、ミヨシさんとの関係をこう語りました。

「親子なんですけども、友達みたいにすごくどんなことでも言い合える…本当に仲がよかったんです。小さな頃にはいろいろな失敗もしたんですけど、でもやはり、そのことがあったからこそ、ぐっと近づいてなんでも話し合える、隠し事がない、そんな仲のいい親子になれたのかなって思っています」