富岡市は登録後に備えて周辺の駐車場の整備など受け入れ体制を整えたものの、想定を超える観光客が押し寄せた当時は、まさに“オーバーツーリズム”の状態だったといいます。

【富岡市・富岡製糸場課 大崎渉課長】
「街中を使いたい市民が使いづらい、ごみだとか観光公害的なことも一部あった」

その盛り上がりから10年…

【記者レポート】
「場内を一周してみましたが、平日ということもあってかそれほど人は多くなく、静かに見て回れる印象です」

ピーク時には100万人を超えた見学者は、その後大幅に減少。
ウイルス禍を経て現在は回復傾向にありますが、昨年度の見学者は36万人で、富岡市が目標とした40万人には届きませんでした。

【富岡市・富岡製糸場課 大崎渉課長】
「このままウイルス禍のように少ないと、基金が底をついて、製糸場の運営や整備に支障が出てくれるのではないかと懸念されている」