女子サッカー WEリーグのアルビレックス新潟レディースに、子育てをしながら選手を指導する女性コーチがいます。
西東友里さん(さいとう ゆり)さん、35歳。
サッカー選手として活躍し、引退後はコーチとして指導に当たる彼女の夢は「いつかWEリーグの監督に」。その想いを聞きました。
「サッカーがなくなったら私、どんな仕事につけるんだろう…」
4月24日。
強い風が吹きつける中、西東さんは黙々と練習の準備をしていました。
いつもこんな感じなのかな…と思っていると、
柳澤紗希選手「いつもは、こんな感じじゃないです…」
西東友里コーチ「お互いにね」
―いつもは?「おはようございます!!!!!みたいな(笑)」
いつも元気で、選手たちからも信頼も厚いという西東さんが指導者を目指したきっかけは、現役時代の経験からでした。
高校卒業後、2008年にアルビレックス新潟レディースに加入した西東さんは中盤のサイドやボランチを主戦場に活躍しました。ただ現役時代は順風満帆とはいかなかったそうです。
「高校卒業してからは出場機会がなかなかなくて…『サッカーがなくなったら私、どんな仕事につけるんだろう…』と思っていました。その時に、高校時代のことを思い出して。小中学生にサッカーを教える機会が結構あり、教えるのが好きだなと。周りからも『友里さん、教えるの上手だよね』と言われたことを結構覚えているというか、楽しかったという経験があって、そういうのを仕事にしたいな…と」