【新潟県農林水産部緑化係 番場由紀子係長】
「エリートツリーは、成長量は従来のスギの1.5倍、花粉の量は従来のスギの半分以下、が特徴となっています」

この『エリートツリー』は、通常より花粉が少なく材質の良いスギで、国が認定したまさにスギの“優等生”。
新潟県内でスギを扱う業者は育種園から種を購入していて、県では、2027年には、スギの種など9割をエリートツリーに置き換えることで植え替えを進める方針です。

しかし課題もあります。

県のまとめによりますと、新潟県内の林業の現場で活動する技術者数は減少傾向で、2013年度には587人いましたが10年足らずのうちに80人以上減っています。
新潟県では、伐採や植え替えに必要な労働力が不足しているとして、エリートツリーの生産とともに、労働力の確保も急いでいます。

また県では、25年ほど前から独自に進めている研究もあります。
今度は、村上市にある県の「森林研究所」を訪ねました。

【新潟県森林研究所 岩井淳治専門研究員】
「これは無花粉スギの品種です。見て分かる通り雄花はつくけど、この中からは花粉が出ない…」