農業ができない冬場の貴重な収入源として、小国和紙は発展してきました。

1973年には国の無形文化財に、その翌年には新潟県の無形文化財にも指定されていますが、小国和紙の生産者は現在1軒のみとなりました。

「できれば誰かに引き継いでもらいたい。それが自分の家族でなくても…」
「誰かやりたいって人がいたら引き継いでほしいなと思う」と、
唯一の紙すき職人である『小国和紙生産組合』の今井宏明さんは話しています。

「せっかくここまで私たちも携わってきた仕事だから、頭の片隅に置いてもらえる紙屋になりたいし、これから目指していきたい」
和紙を生活の中でもう少し使いやすいものに持っていけたらと、今井さんは今日も雪国の伝統をすき続けます。