接種率の低迷… 『HPVワクチン』を巡る歴史的な背景とは

接種は2009年に始まりますが、頭痛や手足の痛みなど副反応を訴える人もいました。これを受け、国は接種を勧める「積極的勧奨」を2013年6月から控えましたが、研究の結果、安全性に特段の懸念は認められず、接種のメリットが副反応のリスクを上回るとして、2022年度から再開しています。

ただ、まだ接種に踏み切れない学生は多いようです。
青森市の大学生
「親から『副作用が危ないんじゃない?』と聞いて、そんなものなのだと」
「個人で病院に行ってだと手間暇あって、それどころではない、勉強しなければとなり行かない。学校でやってくれるならみんな行く」

市川麻耶キャスター
「学生からは、将来的に接種はしたいけれども、今は時間が取れないといった声が聞かれました。より身近に接種できる環境が必要だと感じます」
国は現在、積極的勧奨が控えられた時期に定期接種の対象だった女性をフォローするために『キャッチアップ接種』を実施しています。