国が実施する『キャッチアップ接種』とは

積極的勧奨の差し控えによって予防接種ができなかった1997年度から2006年度生まれの女性であれば無料でHPVワクチンを打つことができる『キャッチアップ接種』。この日、接種を受けた20歳と15歳の姉妹は、自宅に弘前市から接種を勧める通知は届いていましたが、気に留めていなかったといいます。

転機となったのは家族が箕浦副院長の診療を受けたさい、2人の接種歴について確認を受けたことでした。

キャッチアップ接種の対象者の弘前市の専門学生(20)
「自分はキャッチアップ世代ということもちゃんと知らなかったので、もう少し若い人たちにも情報が届きやすい環境があれば、もっといいのではないかと思います」

子宮頸がんの原因となるウイルスは主に性的接触で感染するとされています。このため、ワクチンの効果が最も高くなるのは性的接触が始まる前ですが、そのあとでも、一定の効果があることが確認されています。