厳しい寒さと乾いた風を利用して作る「干し餅」づくりが青森県五所川原市で最盛期を迎えています。
五所川原市俵元地区は、冬の厳しい気候を利用した干し餅作りが盛んです。農家の兼成健逸さんは、12月下旬からもち米の「あかりもち」を使って干し餅を作っています。
専用の機械で餅のブロックを1センチほどの厚さにカットして、8枚を一組にひもで編み込んで水に浸して一昼夜凍らせます。そして、乾燥小屋でカーテンのように吊るして、寒風にさらして乾燥させますが、今シーズンは気温の高い日が多い事などからいつもの年とは違った作業となっています。
干し餅生産者 兼成健逸さん
「暑ければカビが入る危険性があるので扇風機をまわしている」
こうして2週間から3週間、餅の中の水分が抜けるとサクサクとした干し餅が完成です。
干し餅生産者 兼成健逸さん
「凍れる時は凍れるが気温が7、8度と高い日があるので大変ですが所々で凍れてくれるので製品は例年並に良く仕上がっていると思う」
津軽地方伝統の保存食=「干し餅」作りは2月いっぱい続けられます。