半世紀愛された「たぬきケーキ」歴史に幕…

甘洋堂菓子舗 鈴木達雄店主(88)
「うちはずっとバタークリームでやっているけど最近は生クリームが多くなってきた。うちが辞めると自然になくなるから本当は寂しい。まだまだ続けてやっていければいいんだけど、歳も歳だし」

職人の高齢化などから近年は全国で徐々に姿を消している懐かしい逸品。たぬきケーキ研究家のマツモトさんの調査では、現在、県内での生息地は10数店舗で、八戸市内では甘洋堂だけです。

いまは名残を惜しむ人々が買い求め、売り切れが続いています。
甘洋堂菓子舗 鈴木久子さん(82)
「予約できません。来てあったら買ってください。」
「(菓子舗を)50年はしてきた。30歳ぐらいからしてるから。だからよく続いたと思う。今まで商売してきたのはありがたい限り」

八戸市民に愛されて半世紀。看板商品のたぬきケーキとともに甘洋堂はあす、歴史に幕を下ろすことになります。

甘洋堂菓子舗は1月5日は午前9時開店ですが、たぬきケーキは数に限りがあるので、興味がある方はお早めに足を伸ばしてください。
取材協力:「たぬきケーキ研究家 マツモト」さんのHP
https://tanukicake.gzf.me