2023年6月、青森県弘前市の農協施設からリンゴが盗まれた窃盗事件の裁判で青森地方裁判所弘前支部は6日、盗んだリンゴを買い取っていた青果卸売会社の元社長と仲介役の男にいずれも執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。

この裁判は2023年6月に弘前市にある農協の貯蔵施設から盗まれたリンゴ720箱、時価382万円相当を買い取ったとして、黒石市の青果卸売会社の元社長・佐々木一巳被告と仲介役の弘前市の会社員・今貴史被告が窃盗の罪に問われていました。

6日の判決で青森地裁弘前支部の亀井佑樹裁判官は「職業的犯行とも言え悪質で、被告人らは中核的立場や重要な役割を担っていた」と指摘し、佐々木被告に懲役3年・執行猶予5年を、今被告に懲役2年6か月・執行猶予3年を言い渡しました。

リンゴの窃盗と横流しは2019年頃から常習的に行われていて、農協の調べでは被害は1億4千万円余りにのぼることが明らかになっています。