2023年、全国で出没件数が大幅に増えているクマが列車の運行にも影響を与えています。北東北3県のJR東日本盛岡支社管内では2023年、クマと列車の接触が67件あり、2022年の3倍以上に増えたと発表しました。

JR東日本盛岡支社によりますと、11月20日現在で北東北3県の管内では列車とクマの接触が67件(前年比+48件)、目撃は173件(前年比+82件)となりました。県別では列車とクマの接触は岩手県が51件(前年比+32件)、秋田県が15件(前年比+15件)、青森県が1件(前年比+1件)となっています。

このうち、青森県内では11月3日午後5時半過ぎ、大湊線の有畑ー近川駅間で下り線の列車がクマと接触して、車両の一部の部品が変形し運転見合わせとなることが1件発生しています。列車の乗客と運転手にけがはありませんでした。

JR東日本盛岡支社は対策として、クマの接触や目撃件数が多い花輪線の一部区間で警笛を鳴らして音で威嚇する取り組みを試験的に実施しているということです。