走行する車の前をゆっくりと横断する小さな黒い影。正体はイノシシです。しかも一頭だけではなく、その数なんと10頭。一見かわいらしい映像ですが事故につながりかねないと撮影した人も運転には注意が必要と話しています。

21日、青森県八戸市南郷から市街地に向けて国道340号を走行する車に搭載されたドライブレコーダーの映像です。緩い左カーブを曲がった先で黒い影がゆっくりと道路を横断します。「イノシシ」です。運転手が接触の危険を感じてスピードを緩めると次の瞬間、道路脇の林から子どもと見られるイノシシが次々と姿をあらわします。その数なんと「10頭」!

運転手は
「驚きました。動物がいるな、イノシシがいるなって感じて通り過ぎるのを待とうかなと思ったら次から次へと出てきた」

同じ八戸市では10月に入ってイノシシ2頭が走行中の車に接触する事故も起きています。青森県内では動物が関係する事故が発生していて2023年8月から10月18日までの発生件数は高速道路を含めて少なくとも74件確認されています。

運転者は
「まさか自分がこういうのを目の当たりにするとは思っていなかったです。もしそのままタイミングが悪ければ車に衝突していたかもしれないなと感じました」

動物との接触事故は車の破損だけでなく回避するために急ハンドルや急ブレーキなどによる事故にもつながりかねません。どんな場所で遭遇するかわからないことを意識しての運転が必要です。