青森県の岩木山で初雪が確認されるなど冬の足跡が聞こえてくる中で、弘前市のクリーニング店では燃料や資材の高騰に悩みながら衣替えのシーズンを迎えています。
弘前市のクリーニング店「ホワイト急便弘前神田工場」。こちらの工場では市内を中心に29店舗分の衣服などを扱っていて9月末から注文が増え、従業員たちが作業に追われています。
ホワイト急便弘前神田工場 一戸洋統括
「まずは寝具類、毛布であったり羽毛布団あるいはこたつ布団こういったものが非常に入荷が増えています」
こうしたなか頭を悩ませているのが原油価格の高騰です。
ホワイト急便弘前神田工場 一戸洋統括
「クリーニングするための油やボイラーを炊く重油、ガソリン、光熱費でいうと電気や水道代、おおむね20%ほど高騰しています」
さらには洗剤や包装カバー、ハンガーなどの資材についても2022年と比べて1割以上、上昇しています。やむを得ず2022年10月に一部商品の価格を改定して以降は値段を据え置きのままですが…。
訪れた客は
「私みたいにたまにしか(クリーニングに)出さないから値上げは響かないけど、しょっちゅう出す人は困るかもしれない。けど割り切ってます。安いのにこしたことはないけどしょうがないよ。いまのこのご時世じゃ」
ハンガーのリサイクルやエコバックの利用で割引などができるポイントを還元するなどの努力をしていますが利用者に割高感を抱かせない値段設定と、質の高いサービスの提供を両立させるための苦労は続きます。
ホワイト急便弘前神田工場 一戸洋統括
「この現状の中で市場は動いていきますので、それにその都度その都度ということもお客様に対するサービスの中でいかがなものかと思います。その辺のところも慎重にお客様にとってもわが社にとっても良い状態であるようなものは目指してやってます」
クリーニング店はコストカットを突き詰め、原料費や資材の価格高騰の波とも戦っています。