2024年2月、青森県十和田市で左前脚を大けがをしたネコが見つかりました。ネコは原則使用が禁止されている罠・トラバサミに挟まれていて、病院で足を切断しました。警察は、動物虐待が疑われる事件の可能性があるとみて捜査をしています。
鳥獣保護法で原則、使用が禁止されている罠・トラバサミ。全長約24cmあり足を挟む部分には、くぎが仕込まれています。
2月23日、十和田市でこのトラバサミに左前足が挟まれている1歳のメスのネコを地域の住民が見つけ、近くの動物病院に連れて行きました。
ネコを手当てした 小笠原犬猫病院 小笠原俊実院長
「ここに40年以上やっていますけれど初めてだ、こんなことは。前足にトラバサミが絡まっていて、足の先が壊死、死んでいた状態できていました」
今野七海記者
「わたしの右奥にあるのが十和田市元町地区です。今年2月、こちらでけがをしたネコが発見されました」
十和田市元町西地区では、特定の飼い主はいないものの住民の有志が、ごはんを用意したり、不妊・去勢手術をしたりして保護する「地域猫」が複数匹います。2月にけがをしたネコも地域猫の1匹で、最終的に動物病院で左前足を切断することになりました。
十和田市で保護猫活動をする 木村侑香さん
「本当にショックだし悲しいし、私たちがみていたネコが、かわいがっている人もいる地域のネコがあのような状態でけがをしたというのは、面倒をみている側としてはすごくショック。家族がけがしたみたいな気分」
また、元町西地区では今回手術をしたネコのほかにも4月、しっぽにけがをしたネコも見つかっていました。
十和田市で保護猫活動する 木村侑香さん
「すごく不安を感じます。本当に虐待かどうかはわからないけれど、実際けがをしている。ネコを追いかけて遊んだりしている子もいるので、まちがってけがをしてしまったらと思うとこわい」
警察は動物虐待が疑われるとして動物愛護法違反などの疑いで捜査を進めています。