青森県内で猛暑の影響は中生種のリンゴ『ジョナゴールド』にも広がっています。収穫をする前に落ちる被害が津軽地方の多くの農家で確認され、農家は対策に頭を悩ませています。
リポート 村上怜生記者
「板柳町のリンゴ園です。こちらの園地では多くのリンゴが地面に転がっています」

青森県板柳町土井にある會津斉さんのリンゴ園地です。中生種の『ジョナゴールド』が収穫を前にいたるところで落ちていました。被害が多いのは、袋をかけて栽培する有袋のリンゴです。この夏の猛暑でリンゴの成熟が早いのに加え、袋の中はさらに温度が上がりやすいため、手が当たっただけで落下してしまうということです。
リンゴ農家 會津斉さん
「(袋のなかの温度が)70℃くらいになっているおそらく。リンゴの実の中、中心がもうそのぐらいになると落下する」
會津さんは有袋のジョナゴールドを毎年約160箱収穫していますが、このうちの2割にあたる30箱ほどが被害を受けていました。會津さんと同様にジョナゴールドが収穫前に落ちたという相談は青森県りんご協会へ7日の1日だけで10件ほどあり、2023年の猛暑は農家共通の悩みとなっています。
