16日朝、むつ市で山菜採りをしていた70代の男性がクマに襲われ、けがをしました。青森県内でクマによる人的被害は今シーズン初めてです。

むつ市などによりますと 16日午前8時半過ぎ、恐山の入り口近くの路上で、頭から血を流して座り込んでいる70代の男性を通行人が見つけ、消防に通報しました。男性はクマに襲われたとみられ、搬送時には意識があり、会話ができたということです。
現場は、県道4号から1キロほど離れた恐山橋の近くで、男性は夫婦で山菜採りに訪れ、妻と別行動をしていた際にクマに襲われたということです。

青森県内でことし、クマによる人的被害は初めてです。青森県は、クマのえさとなるブナの実が去年秋に平年並みだったことから、今後、クマの行動範囲が広がる可能性もあるとして4月7日にツキノワグマ出没注意報を発表しています。

※県環境生活部自然保護課 原隆文課長
「クマの行動範囲が広がったり出没件数が増えていくのが十分考えられます。引き続き山に入る場合にはクマの出没に注意していただきたい。」

県はクマが出没した場所には近づかないなど、注意を呼びかけています。