青森県は4日、県内がインフルエンザの流行シーズンに入ったと発表しました。記録が残る2004年シーズンから最も早い流行入りで、専門家は「異例」と指摘しています。
県のまとめによりますと、8月31日までの1週間に県内の指定医療機関から報告があったインフルエンザの患者は県全体で64人で、前の週から36人増えました。1医療機関あたりの患者数は1.23人で、目安となる1人を上回ったため、流行シーズン入りしました。記録が残る2004年シーズンから最も早い流行入りです。
保健所管内別の患者数は、西北が最も多く7.17人、次いで中南の1.7人、東青・上北となっています。
県感染症対策コーディネーターの大西基喜 医師医師は、今回の流行入りを「異例」と表現します。
県感染症対策コーディネーター 大西基喜 医師
「8月末のデータで定点あたり『1』を超えるというのはやっぱり異例のことだと思う。もう少し長い目で見ないと、『2』や『3』とあがっていくのかどうかは分からないと思う」
現在の感染状況について大西医師は、コロナ禍を経てインフルエンザへの抵抗力が下がっていて、患者が増えやすい状況にあることを踏まえ対応をすべきだと指摘します。
県感染症対策コーディネーター 大西基喜 医師
「コロナの時にインフルエンザはすごく少なくて、抵抗力はその分減っていると思うんですよ。要するに人間とインフルエンザの関係がそこで変わった。個人での注意が基本」
大西医師は、手洗いや換気などを生活に支障をきたさない程度に感染対策に取り組むことが必要としています。