1月20日は暦の上で1年で最も寒さが厳しいとされる「大寒」です。こうした中、青森県深浦町では、雪の下で甘さを増す「ふかうら雪人参(ゆきにんじん)」の収穫が最盛期を迎えています。
白神山地の麓、日本海を望む深浦町艫作(へなし)地区です。標高約200メートルの海岸段丘(かいがんだんきゅう)で、艫作興農組合(へなしこうのうくみあい)が栽培する「ふかうら雪人参」の収穫が最盛期を迎えています。
寒さを糖分に変えて甘さを増す「ライム」という品種で、収穫は先月中旬から始まりました。
このところの暖かさで、いつもの年より積雪は少ないものの、19日はトラクターで土を掘り起こすと、鮮やかなオレンジ色のニンジンが姿を現し、作業員が手作業で収穫していました。
組合によりますと、2022年の大雨で、畑に蒔いた種が13ヘクタールにわたり流される被害がありましたが、その後、再び種を蒔いたことで収穫量は平年並みの640トン余りを確保できるということです。
※艫作興農組合 新岡重光代表
「品質は長雨の影響で変形が多いが、みなさんに良いニンジンを届けられなくて悩んでいるけれど、生産量的には平年並。お蔭様で関西や関東方面からの注文が殺到していて供給が追いつかない状況」
収穫したニンジンは洗浄後大きさごとに選別され、出荷されます。「ふかうら雪人参」の収穫作業は3月末まで続きます。












