記者解説【みちのく記念病院・殺人隠蔽事件】

以下、裁判を取材した須崎記者の解説です。
20日の石山被告の様子は
20日の石山被告は、これまでの公判と同様に、マスクをつけて出廷し、判決の主文読み上げでは真っすぐ前を見て聞き、最後に深くおじぎをしていました。

執行猶予付きの判決 その判断のポイントは?

刑の執行を猶予する要因をまとめました。
特に大きかったのは、石山被告が「医師法上の行政処分を受けることが見込まれる」とされた点です。これはどういうことなのか。
行政処分は厚生労働大臣が決定します。戒告から免許の取消しなどが判断されます。20日の判決を受けて、厚労省は審議会で意見を聴いたのち、石山被告の処分を決めるとみられています。
今後のポイントは?

今後ポイントとなるのは、石山被告の弟で医師の哲 被告の裁判です。
裁判の期日は決まっていません。ここで、焦点になるのは“みとり医”の実態にさらに迫れるかどうかです。
今回の判決でも「夜間に患者が死亡したさい適切な診療が困難な医師に死亡診断をさせることの常態化がうかがえる」としています。
哲被告の裁判で病院の体制が明らかになり、改善につなげられるかが問われています。












